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2009-03

「用語集」のこと - 2009.03.08 Sun

幸朋カウンセリングルーム開設から、まもなく一年がたとうとしている。

これを機に、HPをリニューアルしようと思っている。
まあ、これまでのものもちょっと無骨な感じで嫌いではなかったのだが、HPビルダーのツールの使い方やなんかが初めの頃よりも分かってきたこともあって、さすがに不細工に見え始めてきたのである。

同時に「用語集」というページを追加することにした。
カウンセリングや心理学についての一般的な用語解説集というよりも、カウンセリング経験を通じて、私自身が重要だと感じるカウンセリングの要点について述べていくつもりである。

で、現在それを少しずつ書き進めている最中なのだが、やはり頭の中に漠然とあった事柄を言葉にしていくと、それなりに新しい気づきがある。
可能な限り専門用語の使用を避け、誰もが分かる言葉で書こうとしているだけに、なおさら面白い。言葉が生きると、つまり感情が素直に動き出すと、感覚や論理も生きてくるものだと実感する。

ここ数ヶ月、言葉が出ないなあと思っているうちに、カウンセリングルームがそこそこ忙しくなってきたこともあって、ブログの更新が遅れていることでもあるし、用語集の中からいくつかを抜粋して、ここに記載することにする。
実は、このブログのある読者の方への返信で、縄文人と弥生人について書くと約束したのだが、果たせていない。
その点については、用語集の中でほんの少しだけ触れているので、まずはその問題とカウンセリングの関係を、どういった方向性で捉えているかについてのみ、知っていただけたらと思う。



容姿コンプレックス

日本人の家族関係では、容姿を褒めることが極端に少なく、そのため、他国に比べて容姿に劣等感を持っている人の割合が高い。
日本の女性に摂食障害の人が非常に多いのは、おそらくこのためだろうと思われる。

彼女らの多くは、まったく実際とは違う不合理な自己像を持っている(痩せているのに「太っている」と感じるなど)。
生物学的に言えば、年頃の女性の身体にとって脂肪や水分の貯留は非常に大切だが、昨今のような画一的な美意識にとっては、それらは「いけないもの」として嫌われる。
これは、日本の社会においては、女性性や母性に対する抑圧がいまだ強いことも、大きな原因の一つと考えられる。

たとえば、洋服店でいいデザインのものがあっても、サイズが細すぎて入らない、ということは多々あるが、こうした時、容姿にコンプレックスのある女性は、「自分は醜い」と信じ込んでしまう。
これは、日本の服飾・美容業界が、女性たちの容姿コンプレックスを助長している一例とも言える。

過食症になる女性には、心身両面で非常に女性的な性質の強い人が多いが、そうした人々が「自分は醜い」と思い込まされてしまうことは、現代の日本人の美意識の歪みを反映している面が強いと考えられる。


日本人の劣等感

我々はあまりに慣れすぎて自覚できないが、日本の家庭では、一般的に容姿のことを始め子どもに対して褒めるということをあまりせず、何かにつけてけなすことが極端に多い。
おそらくこれは、劣等感を植えつけておくことで、目上の者が目下の者をコントロールしやすくするというパターンが、歴史的に習慣化した結果ではないかと思われる。

長くなるので詳述できないが、古くは、おそらく弥生時代から続く農村社会特有の病理が、大きく影響しているのではないかと考えられる。


日本人の成り立ち

日本でカウンセリングを行なう上で、日本人というものの成り立ちを深く考えておくことは、言うまでもなく不可欠である。
最近のDNA研究や形態人類学的研究によれば、おおまかに言って、現在の日本人は、狩猟採集民であった先住民(縄文人・古モンゴロイド)たちの土地に、稲作民であった大陸の人々(新モンゴロイド)が長い時間をかけて大量に移住・混血したことによって成立したらしい、ということが分かっている。

我々自身気づくことは少ないが、日本人は、自分の身体で感じ自分の頭で考え、状況に即応する狩猟採集民的性格と、ひたすら集団の規範を忠実に守ろうとする農耕民的性格を併せ持っている。
このことは、しばしば個人の心の内部や、家庭・学校・会社などの集団において、混乱をきたす原因となっていることが多いと思われる。




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Author:kohocounsel
大阪市西区にて、夫婦で幸朋カウンセリングルームを運営しております、松波幸雄と申します。

このブログでは、「うつ」と診断される方々の本質的な真っ直ぐさと、ではなぜ彼らが発症しなくてはならなかったかについて、おもに家族病理・社会病理の観点からお伝えしていきます。

なお、皆様のお考えにつきましては、できるだけ読者全員の方々とも分かち合いたいと思いますので、基本的に、コメントは公開設定にてよろしくお願いいたします。

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