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2011-07

ツイッターはじめました - 2011.07.21 Thu

これまでちょっと迷っていたのだが、昨日ついにツイッターを始めることにした。

ツイッターでは、そのときそのときに思ったことを書くわけで、より生々しい感情みたいなものが出るだろうから、私のものの見方・性格からしても、世の中のあれこれに対してネガティブな意見をたくさん書くことになるに違いない。

ところが、私の「考えられへん!」的な憤懣話は、たまにあまり周囲から共感を得られないことがあるので、かえって敬遠されるのではないかとちょっと心配なのである。

このブログでは、論理的に齟齬はないか、誤解を招く言葉遣いはないかなど、自分なりにかなりしっかりと考えた上でアップしているのだが、仕事の忙しさから言っても、けっこうエネルギーの要る作業である。
なので、ぱっと思い出したり浮かんだりした考えを、書き留めておく場がほしかった。

よかったらご覧ください。↓

http://twitter.com/#!/matsunami1

うつの原因2 -やられっぱなしはよくない - 2011.07.13 Wed

ここのところ、さまざまなケースに共通するうつの原因について述べているのだが、各々の現実場面で見てみると、うつの原因は一見さまざまな側面をもっており、それを体系化するのは簡単ではない。

ただ、比較的シンプルな病理を持つ単極型のうつの根本的な原因を、あえて一言で表現するならば、「この先、解放される見込みのない、我慢の蓄積」であると言い切って、まず差し支えない。
つまり、うつになるかならないかは、飲み込んできた我慢の量で決まるということである。
ということは、飲み込む我慢の量を減らすことと、すでに飲み込んできた我慢を、何らかの形で解放することで、うつの軽減または消失が期待できるということになる。
もちろん、あくまでも単純に図式化すれば、ということであるが。


たとえば、職場が原因でうつになった人のカウンセリングの過程では、当然ながら退職という選択肢も出てくる。

日本には「立つ鳥、後を濁さず」という諺に示されるように、去る者は多くを語らないのが美徳とされる傾向がある。
ところがこのことは、うつという症状からすると、必ずしもよくない面がある。
それは、やりきれない思い、言いたいことがいっぱいあるのに、それらをすべて飲み込んだままでいようとする態度だからだ。

過ぎ去ったことは、いいことも悪いことも、目の前からはなくなる。
だがしかし、決して記憶から消え去るわけではない。
一見忘れてしまったものことであっても、それは無意識の領域にとどまり、はっきり残っている記憶以上に、マイナスの影響を与え続けるのだ。

とくに問題なのは、鬱積した我慢が攻撃性となり、さらにはその出口が見つからないことで、攻撃性が自分自身に向かってしまって劣等感コンプレックスを形成し、自傷行為や希死念慮を引き起こすことである。
また別の場合には、その攻撃性が関係のない他者、多くは身近な、下位の立場の人に向かってしまうこともある。


ともあれ、前の職場をどのようにして去ったかは、次の職場で心機一転できるかどうかについて、少なからず影響を持つ。

では、どのように職場を去ればいいのか。
アルバイトなどの立場でない限り、退職前には、たいてい人事担当あるいは部長クラスの上司などとの面談のあるのが普通である。
そのときに、直属の上司の要求や叱責があまりに理不尽だったなど、自分を退職に追い込んだ職場でのマイナスの状況について、できるだけきちんと伝えておくことである。
つまり、たとえ小さくとも、一応の反撃をしておくことなのだ。

会社側としても、直属の上司より上位の人が出てくることが多いので、面談者に対する直接批判ではないし、どうせ去る者の言うことというのもあって、こちらの言い分を意外と中立的な立場で聞いてくれることが多い。
カウンセリングの経験上、これをやっておくのとおかないのとでは、次の職探しの意欲に、大きな違いの出ることが少なくないのである。
ただ、言うまでもないことだが、退職を決める前に、職場環境が改善されるよう、何らかの運動なり努力をするべき場合は多々あるが。

同じ職場で働き続けている場合でも、たとえば理不尽な叱責をされた時など、誰からも見えない場所で「チッ」と舌打ちしておくだけで、うつを食い止めるのに多少の効果があることがある。
うつの人のカウンセリングをしていて、だんだん感情が表に現れるようになってくると、こうした「ブラックな感じ」を身にまといはじめることが多い。
このような性格変容は、うつを乗り越えるプロセスでは、かなりいい兆候だと言えるのである。

要は、自らの尊厳を守ること。そのためには、「やられっぱなしはよくない」のである。


職場の問題とは状況は違うのだが、『ユング自伝』に記されているある逸話を書いておきたい。

ユングのもとを訪れたある女性患者は、それまで何人もの治療者に平手打ちを食らわせてきており、ある時ユングに対しても平手打ちするぞと脅してきた。
それに対してユングは、「では、あなたが先に私をぶちなさい。しかしそのあと、私があなたをぶちます。」と答えた。

我々カウンセラーもまた、自らの尊厳が守れないとき、うつの危険に晒されることになるのである。



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当日キャンセル料金について - 2011.07.01 Fri

本年(2011年)7月1日より、料金改定をさせていただくことになったが(→参照)、それに伴って、急病・事故・近親者の不幸など一部の例外を除き、当日キャンセルの場合のみキャンセル料をいただくことにした(新規・継続とも)。

カウンセリングを受けられる方の多くは、経済的に苦しい状況にあるし、また当然、急病や事故など不慮の場合が想定されるので、開業から3年余り、キャンセル料を頂くことにはどうしても躊躇があった。

しかし反面、当日キャンセルに対して何の予防策もないままだと、受け取りようによっては、言外にそれを容認していることにもなるため、「一部の例外を除き」という条件付で、基本的には頂く方向に踏み切らせていただいたのである。

当日のキャンセルは、やはり我々にとって厳しい。
たとえば、事前にAさんの予約が入っていると、言うまでもなく、その枠にBさんからの申し込みがあった場合、お断りせねばならない。
しかし、Aさんの予約が当日キャンセルとなった場合、結果としてBさんがカウンセリングを諦めたことは「ふい」になってしまう。

当然ながら、たいていの人は、よほどのことがなければカウンセリングを受けることはしない。
つまり、カウンセリングの予約には、一つ一つ多大な重みがある。
だから、予約が一杯でカウンセリングをお断りするたび毎に、我々はそれなりに胸を痛めなくてはならないのである。

また、経営という面からも締め付けを受ける。
ご承知のように、カウンセリングは簡単な診断面接とは違い、1回につき1~2時間の時間をかける。
したがって、集中力の維持を考えると、1日にどれほど多く予約を受けたとしても、我々の場合は上限が5人、かなり無理しても6人で、事業としてはきわめて小規模なものである。
そこで1枠が無駄に空いてしまうことは、収入面で受けるマイナスは決して小さくない。

以上2つの点から、特に予約の集中する土曜などに、当日キャンセルが起きると、ガクリと気力を奪われるのが常であった。

ただ、こういう記事を書いて心配されるのは、うつ性格の方々の反応である。
まず、自分自身決して楽ではない状態にある人が、「私なんかより、もっとしんどい人がいるだろうから……」と、予約を遠慮してしまうこと。
それと、不慮の出来事で当日キャンセルしなくてはならなかった人までが、罪悪感にとらわれてしまうことである。
どうか、そのようなことのないよう、お願いしたい。



以前の記事『見返りを意識すること』でも取り上げたのだが、ほとんどの現代人同様、我々カウンセラー(とくに開業カウンセラー)もまた、うつの危険に晒されていると言って過言ではない。
その理由を具体的に述べるならば、過剰サービスからくる、気力と体力の持ち出しすぎである。

思えば大学院生の頃に、50分なら50分、1時間なら1時間という、定められた面談時間を守ること、面接室を一定にすること、キャンセル料を受け取ることなど(こうした契約内容を治療構造という)は、クライアントの安心感を保証する上で重要と習ったものである。

しかし、正直言えば、定額の給料をもらっていた雇われ時代、実験的にある程度それらを崩してみたところ、クライアントの情緒の安定に何らマイナスが生じなかったために(子どもの遊戯療法室だけは、基本的に不変がいいようだ)、その考えはそれほど重要ではないと感じていた。

だがしかし、いざカウンセリングルームを開業し、直接手渡されるカウンセリング料だけが収入という状態になってみると、それらのことが、カウンセラー自身の心身を守る上でいかに重要であるかを、思い知らされることになったのである。

ただ、決してひねくれるわけではないが、「私が間違っておりました」と思ったわけではない。
「あれってクライアントのためじゃなくて、完全にカウンセラーのためじゃないか!」と気づいたものである。
本当に「きれいごと」はよくない。


さらに言うならば、カウンセラーが守らなければならない自分のものは、気力や体力ばかりではない。
何よりも自身の「尊厳」を守ることが、極めて重要である。
カウンセラーが自らの尊厳を切り売りし続けている状態では、心理の深いレベルでクライアントの尊厳を損なう行いを、間違いなくどこかでやってしまうことになるのである。

クライアントの方が気軽に当日キャンセルをすることは、さほど多くはありませんが、以上の諸々の点からこうした規定変更を行わせていただくこと、皆様には、どうかご理解のほどお願いいたします。



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プロフィール

kohocounsel

Author:kohocounsel
大阪市西区にて、夫婦で幸朋カウンセリングルームを運営しております、松波幸雄と申します。

このブログでは、「うつ」と診断される方々の本質的な真っ直ぐさと、ではなぜ彼らが発症しなくてはならなかったかについて、おもに家族病理・社会病理の観点からお伝えしていきます。

なお、皆様のお考えにつきましては、できるだけ読者全員の方々とも分かち合いたいと思いますので、基本的に、コメントは公開設定にてよろしくお願いいたします。

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